- 2025.10.30
- イベント
【レポート】第7回 持続可能な社会構築をめざすためのシンポジウム
去る2025年10月23日(木)に「第7回 持続可能な社会構築をめざすためのシンポジウム」を開催いたしました。ご参加いただきました皆さまに御礼申し上げます。
今回のテーマは第1回『超高齢社会への対応~人口構造の転換と社会経済システムの見直し~』に立ち返り、『地域福祉』を取上げました。地域の福祉がQOL, QODを向上させ、寝たきりの無い社会を築けることに気づいて戴き、ひとり一人ができることを行動に移すきっかけを提供させていただきたいと考えました。
●第7回シンポジウム 開催概要はこちら
【ご来賓ご挨拶】
 前日(10/22)めでたく米寿を迎えられました一般社団法人環境未来フォーラム代表理事 前田武志様より開会のご挨拶をいただきました。
【プロローグ】
「持続可能な社会構築をめざして」
当団体 代表 清水より、「日本の高齢化問題」から、今回のシンポジウムの背景と目的を説明しました。
【基調講演】
「地域の福祉をみんなでつくる!」
神奈川県藤沢市のUR団地にて、小規模多機能型居住介護事業を展開する「ぐるんとびー」代表理事・菅原健介氏をお迎えし、地域福祉の先進的な取り組みについてご講演いただきました。
「“正しい”を固定化せず、その瞬間ごとの『最適解』を更新し続ける」という柔軟なスタンスのもと、緊急搬送を除く在宅看取り率100%を実現。高齢者の介護にとどまらず、御用聞きや見回りなども含めた包括的な支援を通じて、「誰も取り残さない」地域福祉のあり方を熱く語っていただきました。
【パネルディスカッション】
「地域福祉による“寝たきりゼロ社会”の実現にむけて」
後半では、多様なバックグラウンドを持つパネリストをお招きし、活発な情報交換と意見交換が行われました。主体性を深掘りし、行動することの重要性について多くの学びが得られました。
菅原氏に加え、理学療法士の伊藤彰浩氏、ロングライフ・ラボ理事が登壇。デンマーク視察の報告も交えながら、これからの地域社会の在り方について議論を深めました。
「福祉=ふくしとは、普通に暮らせる幸せのこと」という言葉が印象的であり、持続可能な社会の構築に向けて、一人ひとりができる“次の行動”へのヒントを多くいただく機会となりました。
【閉会挨拶】
昨年のシンポジウムにパネリストとしてご登壇いただきました一般社団法人エシカル協会代表理事 末吉里花様より閉会のご挨拶。3つのエアーのお話がとても印象に残りました。
<参加者さまのご感想(アンケート一部抜粋)>
●想像を超える究極の福祉を教えて頂くことができました。
●テーマが寝たきりを無くすだったので、福祉の話だけだと思っていたが、それを飛び越えた話でとても勉強になった。誰も取り残さない社会の意味にも感銘を受けた。
●理想だけれども、全員が諦めていたというか、絶対できないと思っていた「介護される側に本当に寄り添った介護」が実現されていていることを知りとても驚きました。
●老いることや死ぬことをよくないことと捉えることなく、それも人間の人生の一部と捉えて団地のみんなで向き合ある環境が素晴らしいと思った。失敗する権利は高齢者にもある、という言葉にもハッとしました。
●共存、協働、協業でビジネスとして成り立たないと思っていたコミュニティーが存在していたことに感動しました。ありがとうございました。
●介護の話ではあったが、コミュニティーについての内容だと感じた。これから、より地域や小さい単位でのコミュニティーが重要になってくると感じました。
【最後に】
シンポジウム後のアンケートでは
期待以上:71.0%
期待通り:27.1%
と多くの皆様より高い評価を頂戴いたしました。
ロングライフ・ラボでは、今後も独自性を大切にしながら、ワクワクな勉強会を企画していきます。みんな気づけば、社会は変えられます!
 
                  









