2025.12.02
イベント

【レポート】建築資材ロス問題を考える(ロングライフ・カレッジ)

去る11月20日、”建築資材ロス問題” をご認知いただくために、ロングライフ・カレッジ ”建築資材ロス問題を考える” を開催いたしました。

食品や衣服のロスはすでに社会問題として認知されている一方、建築業界で新品のまま捨てられる『建材ロス』については、まだ十分に知られていません。また、資本主義経済の中で建物や建築資材は余り、新品の資材さえも廃棄されています。さらに、日本国内で発生する新品建材ロスは年間40万トン( HUB&STOCK株式会社様 調べ)にものぼり、深刻な環境負荷を招いています。

そこで、建築資材ロスの社会課題解決に向けて事業を立上げた HUB&STOCK株式会社 代表取締役社長 豊田訓平さんをお迎えして、建材ロスの実状、課題解決に向けた取組みをご講演いただき、私たちにできることを考えました。
カレッジ開催の数日前(11/11)に、CSUP(埼玉県サーキュラーエコノミー・スタートアップ ビジネスプランコンテスト)で最優秀賞を受賞された、まさに旬の豊田さんのお話は参加者を大いに惹きつけました。バタフライダイアグラムの説明では、修理・再利用・リユースの方が環境負荷を抑えられるため、リサイクルは最後の手段に近い位置づけであることを理解する機会となりました。

終了後のアンケートでは
『とても満足』69%と『満足』31%で100%と、とても高い評価をいただきました。

【参加者様の声・感想・行動すること】*アンケートより
\参加者様からのステキな気づきと感想を共有いたします/
建築資材ロスが年間で40万トンもあること。未使用品は次の現場で使っていると思っていたので捨てるとは知らず驚きました。
未使用で捨てられるものは多いとは思っていたけど、考えていた以上にとんでもない量のものが廃棄されていることを学ばせてもらった。
皆が建材ロスの現状に気付いていながら行動に移せない現状の中、ビジョンを掲げて活動に移されている豊田さんに感銘を受けました。覚悟をもってビジネスに繋げていて素晴らしいと思いました。
建材ロスの多さ、それをごみとしないでリユースする熱意が素晴らしかった。
バタフライダイアグラムの話は、リサイクルの前でやめるという考え方は今までにない気づきだった。
お客様(販売店様や工務店様)、知り合いや家族に今日のお話を共有し、知ってもらい選択肢を増やしていくこと。
建材選びに新しいもの以外にリユース品も加える。
リユースを意識して生活したい。製品のプロダクトをもっと大切に相手に伝えていきたい。
建築業界の課題だと思うので多くの人に課題提起してまずは知ってもらうようにしようと思います。
これからの社会で、とても大切なことだと思うので、工務店にも共有していきたい。
根深い課題にシンプルな解決方法。しかしやるのはシンプルじゃない!そこに飛び込んだ情熱に脱帽です。何かの際にはぜひ利用させてください。
後10年もするとSDGsを学んだ人たちと仕事をするので、本当に考え、取り組まないといけないと思います。

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