2026.03.09
イベント

【レポート】3月1日開催!『オフグリッドライフフェス2026』(ロングライフ・ラボ共催)

3月1日(日)、HIRAKU01 IKEBUKUROを会場に、暮らしとエネルギーの“これから”を考えるイベント「オフグリッドライフフェス2026」を実施しました。電気の自給自足を軸とした暮らしの可能性を深く学ぶ機会となりました。
開催概要はこちら

オフグリッドとは、インフラへの依存度を極力下げ、エネルギーを自ら創り・蓄え・使う暮らし方。太陽光発電でつくった電気を日中に使い、余剰分を蓄電池に蓄え、夜間や天候不良時に活用する。街の電線(グリッド)から“離れる”という考え方から、オフグリッドライフと呼ばれています。
トークセッションでは第一人者や実践者の方々が集まり、リアルな体験談が共有されました。
紹介された事例は幅広く、中には公開の場では語りにくい実践者ならではのエピソードもありましたが、
電線を一切引かず完全独立で暮らす家
• 雨水まで自給し、生活インフラをほぼ自前で完結させる家
• 契約は残しつつ、普段はブレーカーをオフにして必要な時だけ使う家
といったように、「自分たちでコントロールできる範囲を広げていく」という姿勢が共通していました。
そして今回強く感じたのは、100%のフル・オフグリッドを無理に目指す必要はないということ。
大切なのは、今の暮らしの中で「どこまでなら許容できるか」という、自分なりのものさしを持つことでした。
■気づきのポイントは
•エネルギーの適材適所
電気を熱に変えるのはロスが大きい。
太陽のエネルギーは、熱としてそのまま使うのが最も効率的だという物理の基本を再認識。
薪やペレット、太陽熱温水器など、電気に変換しない“熱のまま扱う”発想が、自給の現実性を大きく高める。
•優先順位は「うつわ(器)」から
実践者の方の言葉で特に興味深かったのが、「オフグリッドの最大のラスボスは、断熱・気密」という指摘。
いくら発電しても、家がエネルギーを垂れ流していては意味がない。これはまさに本質。
太陽光や蓄電池を考える前に、まずはエネルギーが逃げない“器”を整えることが、自給への最短ルートだと知ることができた。
•現実的な一歩を選ぶ
フルオフグリッドを一気に目指すのではなく、生活の中で無理なく取り入れられる一歩から始める。
この“現実的な自給”という視点は、今回のフェスでの大きなポイントでした。

■今後の課題:「熱」をどう扱うか
これまでは太陽光(熱) → 電気 → 熱
という流れを前提に考えていたが、変換ロスを考えると、太陽の熱は、熱としてそのまま利用するという視点が不可欠。
太陽光を電気に変換する前に、どれだけ熱として有効活用できるかが鍵。
「創る」だけでなく、「減らす」「活かす」という視点が、より高度な自給自足を実現します。

オフグリッドライフを実現するには、まず少ないエネルギーで快適に暮らせる家をつくることが前提となります。
• 断熱性・気密性を高める
• 隙間をなくし外気の影響を抑える
• 太陽光の日射熱を上手に取り込む
こうした基本性能を整えたうえで、適切な容量の太陽光発電システムと蓄電池を導入する。
順番を誤った提案をする業者も少なくないため、住まい手が正しい知識を持つことの重要性を感じロングライフ・ラボの進むべき道が明確になりました。

今回のフェスを主催してくださったオフグリ会の皆さま、そしてご参加いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。完璧でなくてもよい。オフグリッドに“近づく”家を広め、誰もが安心して暮らせる未来をともに描いてまいりたいと思います。

イベント一覧