2026.03.12
コラム

【レポート】生ごみが再生可能エネルギーに!循環型社会の“リアル”を観る

去る26日 埼玉県寄居町にある埼玉県環境整備センターにて、最終埋立処分場およびオリックス資源循環株式会社のバイオガス施設を視察し、廃棄物処理の最終段階と、資源循環の最前線を同時に見られる貴重な機会となり、循環型社会の実現に向けた取り組みを多角的に学ぶ場となりました。

■ 最終埋立処分場 ― “最後の受け皿”を支える技術と管理
埋立処分場は、リサイクルや焼却でも処理できない廃棄物を安全に最終処分するための施設です。視察では、遮水シートや浸出水管理など、環境負荷を最小限に抑えるための多重的な安全対策が施されていると説明を受けました。
特に印象的だったのは、埋立地が「ただ埋める場所」ではなく、長期にわたり地域環境を守るための管理型インフラとして機能している点です。日々の点検、地下水モニタリング、雨水対策など、地道で継続的な管理が施設の信頼性を支えていました。また、埋立地の一部は公園・緑地施設や多目的スポーツ広場として整備され、市民に広く開放されており、地域との共生を図る取り組みも深く印象に残りました。さらに、敷地内には環境破壊していないメガソーラー施設も設置されており、最終処分場が再生可能エネルギーの供給拠点としても活用されている点は、循環型社会の実現に向けた先進的な取り組みとして注目されます。加えて、埼玉県のご担当者棚澤様から「処分場の残余年数が延びている」との説明があり、適切な管理と技術の 積み重ねが将来の安定的な廃棄物処理につながっていることを実感し、地域の持続可能性に対する期待も高まりました。

■ バイオガス施設 ― 廃棄物を再生エネルギー(電気)へ変える現場
続いて訪れたオリックス資源循環株式会社のバイオガス施設では、可燃ごみ(紙ごみ・生ごみ等)などの有機性廃棄物をメタン発酵させ、回収したバイオガスを発電に利用しています。発酵槽の温度管理、ガス精製設備、発電機の稼働状況など、廃棄物がエネルギー資源へと変 わる一連の流れを映像で確認し、循環型社会の可能性を実感しました。廃棄物削減だけでなく、再生可 能エネルギーの創出にも貢献する仕組みは、地域の脱炭素化にも寄与すると理解しました。さらに、バ イオガス発電の効率向上のため、小川町・寄居町がごみ分別ルールを変更し、住民とともに取り組みを 進めている点に感銘を受けました。

視察を通じて感じたこと「処理」から「資源循環」へ
今回の視察で強く感じたのは、廃棄物行政が「処理」中心の時代から、「循環」へと確実にシフトしているということ、最終処分場は安全性を高めながら必要最小限の役割を担い、バイオガス施設は廃棄物を価値ある資源へと変換する有益な手段として機能していました。私たち一人ひとりの分別や食品ロス削減の取り組みが、こうした施設の効率性や環境負荷低減に直結していることも改めて理解しました。循環型社会は、行政や企業だけでなく、市民の行動によって支えられていることも再認識しました。
埼玉県環境整備センターとオリックス資源循環株式会社の取り組みは、地域の環境保全と資源循環を支える重要な基盤であり、今回の視察で得た知見を、今後の企画や、情報発信に活かし、サステナブルな社会づくりに貢献していきたいと決意を新たにいたしました。

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※本コラムで使用している画像資料は埼玉県ホームページ、オリックス資源循環株式会社ホームページより引用しています。

 

 

 

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