2025.11.27
イベント

【レポート】横浜市立南高等学校 LLL特別授業~共育を通じて持続可能な社会づくり~

2025年11月8日、横浜市(よこはま健康・省エネ住宅推進コンソーシアム)からのご依頼により、神奈川県立南高等学校の1年生を対象に、特別授業『地球にも人にもやさしいSDGs住宅を学び、エコガラスとエコ窓を体験しよう!』を開催いたしました。本授業は、代表理事・清水による講義、ワークショップ、グループワークの三部構成。

1. アイスブレイク・講義
授業冒頭では、事前アンケート(「SDGs住宅にどんなイメージを持っていますか?」「将来、どんな家に住みたいですか?」)の回答をもとにアイスブレイクを行い、生徒の皆さんの関心を引き出しました。
続く講義では、「家の寒さが健康に与える影響と寒さ対策」をテーマに、以下の3点について解説。
• 寒い家の危険性
• 住宅の寒さと健康リスクと暖かい家の健康効果
• 省エネで、暖かい住宅にするためには?

2. ワークショップ
ワークショップでは、住宅の断熱性能を体感する実習として、氷を入れた水槽に単板(1枚)ガラスや真空ガラスを設置し、それぞれの温度の伝わり方の違いを比較体験しました。生徒の皆さんは、ガラスの種類による断熱性の違いを実感し、省エネ住宅の重要性を肌で学びました。

3. グループワーク・発表
最後のグループワークでは、講義を通じて「へぇ~と思ったこと」「これから行動に移したいこと」をテーマに意見を出し合い、各グループで内容を整理して発表を行いました。
授業後の振り返りでは、以下のような感想が寄せられました。

【生徒さんの声】
自分が一番印象に残ったことは、交通事故よりも、家の中での事故による死者数の方が多いことでした。家の中が寒いだけで健康のリスクが上がることを知れたので、これからは、冬に寝るときに暖房をつけたいと思いました。
これからの未来のためにも今日行った講義の知識は義務教育でもやって欲しいくらい大切な内容でした。
私の祖父母の家は賃貸のため、リフォームを提案できないのが残念だから、国の法律がより厳しくなるよう、ロングライフ・ラボの皆さんには是非ご活躍してほしい。
冬の寒さなんて、ふとんがあれば解決できるもんだと思っていたが、講義を受けて、交通事故や熱中症よりも、寒さが間接的な原因で亡くなるリスクの方が高いというデータを知り、この寒さに関する問題を重要視するべきだと考えるようになった。
すべての生徒さんの声はこちら

本授業を通じて、生徒さんたちにとって「住まい」と「健康」「環境」のつながりを考えるきっかけとなり、新たな気づきや行動意欲を引き出すことができました。

最後に、『地球にも人にもやさしいSDGs住宅』を学ぶことは私たちが快適に暮らすことや生活していくうえで必要なことだと感じました。ただし、このような内容を学ぶ機会が少ないのが現状です。
生徒さんの声は私共の活動に確信と勇気を与えてくださいました。
もっと学びの機会を増やせるよう、これからも”正しい情報をたのしく”伝えていけるよう取り組んでまいります。
今回ご協力いただきました神奈川県立南高等学校の皆さま、横浜市建築局の皆さまに感謝申し上げます。

▼昨年度実施しました高校生向け特別授業レポート
2024年12月はこちら
2025年2月はこちら

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