2024.05.07
コラム

日本の温室効果ガス排出量の実状 その2

『日本の温室効果ガス排出量の実状』のシリーズ2回目は、私たちの暮らしに密接に関係している『家庭部門』のCO2排出量に着目し『じゃあ、どうする?』を考えます。

■家庭部門の削減目標はなんと▲66%(2013年度比2030年度目標)
地球温暖化対策計画(2021年10月22日 閣議決定)によると、2030年度までの温室効果ガス削減目標(削減率)は、全体で2013度比で▲46%と設定されていますが、各部門ごとに削減目標が定められていて、その中で突出して削減率目標が高いのが家庭部門でなんと▲66%!
この家庭部門の削減率目標は、あまりメディアで報道されていませんので、「あれ、私、聞いてませんよ。」という人が多いのではないでしょうか?

■家庭からのCO2排出量の推移
2022年度の『家庭部門』CO2排出量は、1億5,811万トンとなり前年から1.4%削減できました。しかし、2030年度の削減目標▲66%に対する進み具合は、2013年度から▲24.5%(2022年度実績)と目標達成は危ぶまれる状況です。2030年度の目標を達成するには、2022年度比で約55%削減、今から(2024年度)、たった6年でおおよそ半分削減しなければなりません。

■家庭からのCO2排出量、あと6年で約半減、じゃあどうする?
まずは、エネルギーの浪費をやめること。我慢を強いる節約は健康を害したり、生活の質を低下させるのでお勧めできません。そこで、節約ではなくエネルギーの無駄遣いをやめます。
例えば、断熱性の低い家は冷暖房エネルギーを浪費するので、断熱リフォームをしたり、新たに住宅を購入する場合は断熱性の高い家を選びましょう。
【参考】ロングライフ・ジャーナル「家づくり・家選びで大切になる!住宅の”断熱性モノサシ”」

家庭からのCO2排出量の内訳を確認すると、最も多くCO2を排出しているエネルギーは電力で約半分(47.2%)占めます。そこで、電気を自然エネルギー由来の電気に変えれば、それだけで約半分のCO2排出量を削減できます。

具体的には、100%自然エネルギー由来の電気を購入するだけです。東京電力さんのアクアエナジー100、みんな電力さんのプレミアム100、ハチドリ電力さんなどの電気に変えるだけです。ハチドリ電力さんは、100%自然エネルギー由来の電気プランしかないのでプラン検討する手間が無くお勧めです。どれも賃貸住宅も契約できます。

また、一戸建てに住んでいる方は、太陽光発電システムの設置をお勧めします。今後、電気代は上がる一方で下がることはないと言われています。そこで、自宅で発電して自宅で使う、電気の地産地消です。今すぐ設置費用が準備できない方には、初期投資ゼロ円で太陽光発電システムを設置できる『ゼロ円・ソーラー』がお勧めです。
【参考】0円ソーラーとは(出典:環境省)

さあ、あと6年で全世帯でCO2排出量を半減を達成させましょう!
エネルギーの浪費をやめて、自然エネルギー由来の電気に変えるだけです!

■『日本の温室効果ガス排出量の実状』シリーズ その1こちら

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