2023.09.29
コラム

日本の電気は、どんなエネルギーで発電されてるの?

資源エネルギー庁が公表している最新の統計データ(2021年度エネルギー需給実績)を基に、エネルギー別発電量の推移をまとめました。

2013年度(温室効果ガス削減基準年)と2021年度の総発電量を比較すると4.8%の減少に留まっています。前年度からは3.2%増加し2019年度よりも上回りました。国が長年にわたり省エネ活動を推進する中、電気使用量の減少傾向は芳(かんば)しくない状況です。
<化石燃料由来の実状>
化石燃料由来の電力は、2013年度(温室効果ガス削減目標基準年)の9,573億kwhから2021年7,526億kwh(▲20.2%)へ減らすことができていますが、今の減少傾向では、2050年度のカーボンニュートラルの達成は難しい状況です。また、2021年度の化石燃料構成比は72.9%と依然高い状況です。今の状態で電気自動車が普及してもCO2排出量はあまり減らすことはできません。

<自然エネルギー由来の実状>
自然エネルギー電力の構成比は、前年度(2020年度)から5.6ポイント上昇し20.3%と初めて2割を超えました。しかし、スウェーデン86%、デンマーク80%、カナダ76%、ドイツ48%、イギリス43%(出典:自然エネルギー財団2022年国別自然エネルギー構成比)など、先進諸国に比べて自然エネルギー化が大きく遅れをとっています。

<自然エネルギー電気を増やすために>
1.自然エネルギーの電気を選ぶ
「買い物は投票(生活者が選ぶものが普及する)」と言われるように、自然エネルギー由来の電気を選ぶ人が増えれば、市場原理が働き自然エネルギー電気が普及し価格も安定していきます。みんなで自然エネルギー電力を選び普及に拍車を掛けましょう。
多くの電力会社では、自然エネルギー電気プランを扱っています。電気の購入先やプランを変更するだけで自然エネルギー電気に投票できます。ご参考までに、数ある電力会社の中で、ハチドリ電力さんだけが自然エネルギー100%の電気のみしか販売していません。

2.陽当たりの良い家に太陽光発電システムを設置する
「太陽光発電システムを設置するお金が無い」という人が多いのではないでしょうか?そこでおすすめなのが、初期費用ゼロで太陽光発電設備を導入できる「0円ソーラー」です。「0円ソーラー」のリースタイプですと、屋根が大きく陽当たりの良い家は自家消費分の電気代と売電でリース料を上回り、結果的に電気代が今よりも安くなります。自分の求める条件やメリットデメリットを踏まえて、検討してみましょう。
▼環境省や各自治体においても推進しています。
【参考】「0円ソーラー」の取り組み
●環境省≫https://ondankataisaku.env.go.jp/re-start/howto/01/
●京都府≫https://www.pref.kyoto.jp/energy/ppa.html
●神奈川県≫http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/0521/zeroennsolar/

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