2023.05.22
コラム

温室効果ガス排出量8年ぶりに増加に転じる

2021年度の温室効果ガス排出量確報値(環境省・国立環境研究所2023.4.15発表)によると、総排出量は11億7,000万トン(CO2換算)、前年度比2.0%増と、2014年度以降8年ぶりに増加に転じました。
増加要因は、新型コロナウイルス感染症が収束に向かい社会経済活動の回復によりエネルギー消費量が増加したことなどが考えられます。 しかし、2019年度からは3.3%減少しており減少傾向は維持できています。

一方、2030年度の温室効果ガス排出量削減目標 『2013年度比 -46.0%』に対して、2021年度時点で-16.9%であり、現状の減少傾向では2030年度目標達成と2050年カーボンニュートラルの実現は難しい状況です。今のままでは温暖化に歯止めがかかりません。
また、『G7気候・エネルギー・環境大臣会合(2023年4月@札幌)』では、『世界の温室効果ガス排出量を2019年比で2030年までに約43%、2035年までに60%削減することの緊急性が高まっていることを強調する。』との共同声明が発表され、議長国の日本は削減目標の上方修正を余儀なくされています。
改めて現状を知り、一人ひとりが温室効果ガス(CO2排出量)を減らす心掛けと行動が必要です。

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