2023.07.21
イベント

【レポート】第2回石坂産業様見学会(ロングライフ・カレッジ)

生活者が気軽に”持続可能な社会づくり”について学べるロングライフ・カレッジの一環として、昨年度に引き続き「第2回 石坂産業様見学会」を6月8日に開催いたしました。
今回は、住宅建築に関わる事業者様(工務店、設計、建材メーカーなど)が中心となり、総勢20名で見学いたしました。

埼玉県三芳町にある産業廃棄物中間処理業者の石坂産業株式会社様(以下 石坂産業様)の見学会は、前回同様 オリエンテーションで「日本と世界の環境問題、石坂産業様の取組み紹介」を学んだ後、工場見学から再生された里山見学まで、様々な視点で循環型社会に取り組みや仕組みについて学ぶことが出来ました。
今回の見学会では、さらなる再資源化率に向けてパートナー企業様との新たな技術開発に取り組んでいることや、里山の公園内にバイオマストイレを建設中とのことを知り、石坂産業様のビジョンである「Zero Waste Design(*)」を目指し、まだまだ進化し続けていることが分かり、石坂産業様の熱い志に感動するばかりでした。
[*]Zero Waste Design…再資源化やごみ自体を出さない仕組みづくりをすることで、あらゆる廃棄物を暮らしをつくる資源として循環させることを目指す、石坂産業様のビジョンのこと。

▼石坂産業様見学会の内容や過去レポートはこちら
ごみから環境問題に向き合う ―石坂産業様 見学レポート―
【レポート】第1回石坂産業様見学会(ロングライフ・ラボ)

見学会後 グループワークを行い、参加者様全員で”気づき”の共有会をすることが出来ました。
共有会の意見発表で感じたことは、石坂産業様は住宅やビルの解体の際に排出される建築廃材の産業廃棄物の中間処理業者のため、今回参加された住宅建築に関わる事業者様は、より社会課題を自分ごととして捉え、考えていただけたのではないかと思います。この見学会をきっかけに、これから環境に配慮した行動につながると確信しております。
これからも、「気づき・考え・行動する」きっかけになるロングライフ・カレッジを開催できるよう企画して参ります。

【参加者様の声・感想】*意見交換会・アンケートより

▼参加者様からのステキな気づきと感想を共有いたします。
産業廃棄物と自然、真逆の存在が共にある驚き、循環を体感できました。廃棄物、環境、食、人材教育…色々な分野が詰まった大充実の見学会でした。
廃棄と森づくり、真逆のようなイメージが実はつながっているということ。ゴミを出す責任からつくる側の責任をより実感できることができました。共存・循環・リサイクルしやすいものを選んでいく。
自分たちが捨てたものがどうなっていくのか、世の中の環境問題や石坂産業様の取り組みなど様々な気づきがあり、とても勉強になりました。その中でも日本のリサイクル率は世界と比べて低い事やイタリアではリサイクル率が80%という事、2050年には海洋プラスチックが魚の量を超えるというのが衝撃でした。
産業廃棄物のその後の処理を初めて見学しました。石坂産業様の取り組みや地域との共存はもちろん、会社での働く方への配慮、すばらしかったです。
実際に再処理の過程を見ることが出来ました。こんなにも大変で、また人の手がなければ成立しない仕事でもあることに改めて感謝したいと思います。目に見えないところに追いやるゴミのことは、意識をもって知り、理解していく必要があるなと思いました。
ゴミというマイナスのイメージをプラスに変えることの可能性を感じました。分別するのに、とても人の手のかかる作業だということがわかり、出す側の責任も感じ、材料の選択が重要になると感じました。
普段何気なく出している産廃の行き着く先を見ることができ、さらにアップサイクル・リサイクル率の高さに石坂産業様の意識の高さを感じました。
行き着く先を考えて行動することがとても大切で、必然なことだと体験を通じて、経験する貴重な機会を本当にありがとうございます。自分たちに出来ることから始めてみます。
マテリアル・製品の寿命を長くすることが大切。根本的に、消費するものやエネルギーを減らさなければ。
石坂産業様の会社として社員教育や志がとても感動しました。
社員さんへの教育・理念が浸透しており、社員さんが自信を持って楽しそうに案内してくれたのが印象的でした。
\これからの”家づくりへの想い”/
処分の状況を実際に見ることで、設計者として選ぶ建材などをこれまで以上に考えるようになりました。建て主にも伝え、解体や処分について提案できればと思います。
初めて住宅の解体処分を見れたことで、つかう責任つくる責任をより意識出来ました。
ゴミを出すのを先に延ばす、ゴミになるまでの期間をできるだけ長くする”長寿命の家づくり”も重要だと感じました。
建材の選定は単に意匠性だけではなく、リサイクル可能かどうかという観点も大事になると感じました。
ご参加いただきました皆さん、有意義な時間をありがとうございました!

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