2021.07.30
環境

【レポート】高校生向け家庭科授業「脱炭素社会」@山形

昨年度に引続き、山形県立小国高等学校とロングライフ・ラボの共同企画「家庭科の特別授業」を、今年度もオンラインリモートで開催させていただきました。
昨年度、『住まいと健康』を学んだ生徒さんが2年生になり、『脱炭素社会に向けた暮らし方』について授業を行いました。2時間の授業の中で、1時間目は代表理事 清水からの講義、2時間目にワークショップの2部構成で実施いたしました。

1.講義

『我慢しない!家庭でできる脱炭素社会に向けた暮らし方~気候変動に具体的な対策を~』
まず、代表理事の清水より、「SDGsとは」「地球温暖化の現状」「脱炭素社会に向けて家庭でできること」の3つの内容について講義させていただきました。
産業革命以降の人間活動の振返りとして、「大量生産 → 大量消費 → 大量廃棄」の社会現状や、地球全体の二酸化炭素濃度の変化について解説し、”私たちがいつまでも地球で暮らしていくため”に、これまでの成長スタイルを見直していくべきということを説明。
今、気候変動に具体的な対策をしなければ、人類・生物の生存が危ぶまれているため「システム・チェンジ」が必要とのメッセージもお伝えしました。
次に、実情を知ったうえで、私たちが脱炭素社会にむけて家庭でできること(暮らし方)を、家庭からの二酸化炭素排出量の内訳(構成比)を紐解きながら、”徐々に化石燃料を使用しない生活へシフト”する方法を分かりやすく説明しました。

また、清水代表理事の家庭で取り組んでいる実例を紹介。説得力ある内容は、”私にもできるかもしれない”という気づきもあったはずです。

2.ワークショップ

次に、生徒さんによるグループワークです。
講義を聴いて、「へぇ~と思ったこと」と「家族や周りの人に伝えたくなったこと」を模造紙にまとめ、各グループが発表を行いました。
生徒さん、たくさんの「気づき」を付箋に記述し、模造紙にまとめていました。昨年度よりもファシリテーションのスキルが上がり、グループの意見のまとめ方がより素晴らしいものになっていました。
「気候非常事態宣言が決議されたこと」を知らない方がほとんどで、地球が危機的状況になっているということを、強く認識したのではないでしょうか。
二酸化炭素排出量を削減しなければならない課題に、多くの解決策があると知った生徒さんは、”自分がどうするか”を考え、暮らし方の変化や選択をしていくと思います。

最後に

授業前と授業後で、どのように意識が変わったかを確認するために下記の質問をしました。
■質問「2050年までに、暮らし方を改善することで家庭で排出する二酸化炭素をゼロにできると思いますか?」
①授業前「できる:8%」「難しい:50%」「できない:15%」「分からない:27%」
→難しいと答えた理由「ゼロにする方法、どのような行動を取ったらいいのかあまり知らない」等
②授業後「できる:58%」「難しい:17%」「できない:8%」「分からない:17%」
→できると答えた理由「結構、家でできることがあることを改めて知ることができ、少しずつでもやっていければゼロに近づくことができると思った」等
授業前に比べ、授業後「できる」と答えた方が、かなり多くなったことが驚きでした。生徒さんが、さまざまな気づきを得たことで、意識の変化が起きたのだと感じます。
また、「授業前では、できない!と断言するほどだったが、清水さんの話を聞いて、意識したり家庭でできることがたくさんあり、これから気をつけていきたいと思った」「地球温暖化についてより危機感を持てる授業だった。自分たちが生きる将来のために出来る努力があると思った」等との前向きな声もいただくことが出来ました。
脱炭素社会を迎える2050年にはまだ45~46歳の生徒さん、真剣に講義を聴講し、ワークでは活発なディスカッションに取組み、本当に立派でした。2050年の脱炭素社会は間違いなく完成しますね。

他に、”もっとメディアで取り上げてくれたらいいのに”という声もありました。まさしく同感で、もっと環境問題についての情報がメディアでも多く発信されることを願います。私たちロングライフ・ラボも、これからも教育を通じて持続可能な社会づくりを目指します。

今回のキーワードにもなっている「我慢しない!」も持続可能な社会には、大事なことだと思います。暮らしの中でできることを探して脱炭素社会づくりに取り組んでいきましょう。

この度も、ご協力いただきました山形県立小国高等学校皆さま、そしてご尽力いただきました家庭科教員である加藤先生に深く感謝いたします。
●過去の授業はこちら(2020年)≫https://www.longlife-lab.jp/journal/241/

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